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こどもの歯に大切なこと
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乳歯と永久歯の違い
乳歯と永久歯はパッと見ただけでは形が似ていて大きな違いはないと思う方が多いです。しかし、実際は構造から大きな違いがありました。まずは乳歯と永久歯の違いから紹介していきます。
- 歯の厚さ
- 乳歯は永久歯に比べて歯の厚さが薄いです。厚さが薄いので虫歯菌が産生する酸ですぐに穴があいてしまいます。
- 構造の違い
- 歯の厚さだけじゃなく、歯の中を走っている象牙細管という管が太いです。象牙細管はエナメル質と歯髄をつないでいて、虫歯が進行しやすいです。
乳歯が虫歯になってしまったら
乳歯が虫歯になってしまったらできるだけ早く治療するようにしましょう。乳歯は生え変わるから虫歯を放置していても最後には抜けてしまうと思っている方が多いです。しかし、乳歯にできた虫歯を放置してしまうと乳歯の後に生えてくる永久歯の形成を阻害してしまうことがあります。
永久歯で虫歯を放置してしまうと歯の神経を侵して、最終的に歯の根っこに細菌の袋を形成してしまいます。乳歯にできる虫歯も一緒で神経まで虫歯が進行すると乳歯の根っこに細菌の袋を形成してしまいます。
永久歯は乳歯の根っこ部分で形成されています。永久歯が形成されている途中で細菌の袋ができてしまうと永久歯の形成が阻害されるだけでなく、細菌の袋を避けるように永久歯が生えて歯並びが悪くなってしまいます。
乳歯の虫歯の特徴
乳歯の虫歯の特徴にはどのようなものがあるでしょうか。
- 哺乳瓶虫歯のリスク
- 乳歯が生えてきてから哺乳瓶を使って飲み物を飲ませていると前歯全体に虫歯ができてしまいます。これを哺乳瓶虫歯と言います。通常の虫歯とは異なり広範囲に重度の虫歯ができることが特徴です。
- 生活環境の影響を受けやすい
- 子供の生活環境が大きな影響を与えるのが乳歯虫歯です。例えば両親ではなく祖父母が養育者として育てている場合、自分の子供よりも甘やかせてしまいお菓子を多く食べている傾向があります。育児放棄や虐待などをされている場合は虫歯の数が多くなりますし、逆に裕福な家庭に生まれた場合は定期検診などで歯科医院に通院して虫歯ができにくいこともあります。
- 歯が弱いので虫歯の進行が早い
- 乳歯は構造上、虫歯菌の産生する酸に弱いので虫歯の進行が早いです。子供は症状を上手に伝えることができないことが多かったり、治療に非協力的な場面が見られたりと治療を円滑にできないという背景も関係しています。